IP電話など安さで勝負の電話サービスは存在するが、サービスを含めた質が問われるところ。今回紹介する「Skype(スカイプ)」は、電話より「高い音質」で「使用料無料」だから、海外居住者には放っておけない。早速ぱそ次郎、実力チェックを。
Skype とは?
Skype とは、世界中どこへでも無料コールが今すぐお楽しみいただける操作が簡単な無料のソフトウェアです。 Skype は、P2P(peer-to-peer)テクノロジーによって他の Skype ユーザーと接続します。「Skype社WEBより抜粋」
なんのことだか判らないまま、「無料で国際電話ができる!」この言葉をうのみにして、早速受話器を持ち上げたぱそ次郎。「えーと、どうやって電話するんだっけ?」
よく調べてみるとSkypeはパソコンからかける電話だった。
「なんだよぉ、今月もまたパソコンが要るのか!」ぱそ次郎、早くもやる気をなくした。
「世の中なんでもかんでもパソコンを使わないとできない事が多過ぎる!」
でも、このコーナーは「ぱそ次郎のコンピュータ講座」だから仕方ない。
高い通話料金にうんざりしている方に、お勧めのテレフォニーソフトウェアです! Skype は、ハイクオリティの通話を世界規模で、無制限に、しかも無料で利用できるサービスをお届けすることで、テレコミュニケーションの常識を根本から覆します。「Skype社WEBより抜粋」
「そうかぁ無料かぁ」再び気を取り直して、パソコンの電源を立ち上げる。
今すでに使っている人の評判によればSkypeは、「世界が注目するIP電話ソフトの革命児」なんだそうです。ソフトを持っている人同士なら無料で通話ができるらしい。必要なのは、パソコンとインターネット接続環境とハンドセット(ヘッドフォンとマイク)。スカイプアウトサービスを使うと普通の電話にダイレクトコールできるらしい。家族が海外にいる中国人の間では既に標準のソフトだとか。とにかく、無料なんですから、あれこれ考えるよりも先ずは使ってみてから考えましょう。
Skype環境を整える
早速環境を整えてみた。と言っても、パソコンはあるし、ハンドセットはなぜかタンスの出てきたし、「Skype」をhttp://web.skype.com/download.ja.htmlからダウンロードし、インストールしただけ。ユーザー名など簡単な登録をしたら使えるようになり、地域などその他の情報は省略しても影響なく起動できた。さーて最後になって肝心の話し相手が必要なことに気が付く。
今回実験のお相手になってもらうのは、三番弟子のDJ金太郎。
(DJ金太郎は顔が亀似だが、実は金魚じゃないかと言う噂もある。)
先ずは本物の電話で打ち合わせをすることになる。
ぱそ次郎: 「モスモースゥ。あのぅ。電話の相手になってくれませんか。」
DJ金太郎: 「ハァ?今、してますが。何か?」
ぱそ次郎: 「あ、いやそうじゃなくてぇ、パソコンで電話…。」
DJ金太郎: 「じゃあ、僕も同じソフトを揃えてユーザー登録をするんですね。」

という訳で、無料で国際電話を実現するには、先方にも同じ環境を整えてもらう努力が必要なことが判明する。DJ金太郎の家には、ハンドセットがなかったので、おとうさんのカラオケ用のゴールデンマイクを代用、音響はDJ向けの豪華なアンプセット、十分過ぎるぜ。何もそこまですることはないが、要するに音が出るパソコンとマイクがあれば何でも代用できる。双方の準備と設定などで2日後にようやく両者のSkype環境が整った。
カコミ Skype動作環境
動作環境: (最低下記のシステム要件が必要)
パソコン (OS:Windows 2000 または XP)
400 Mhz 以上のプロセッサ
128 Mb 以上の RAM
10 MB 以上の空き容量のあるハードドライブ
サウンドカード、スピーカー、およびマイクロフォン
ダイヤルアップインターネット接続(33.6 Kbps 以上のモデム)
理想はブロードバンド |
Skypeを使う
使い方はこれ以上ないほど簡単だ。最初の1度だけメールなどで、お互いに登録時の「ユーザー名」を知らせる必要がある。ユーザー名とは電話番号のような意味だ。常時接続のブロードバンドの場合、双方パソコンをつけっ放しで普通の電話と同じようにベルで呼び合うことができた。
通話は、相手のユーザー名を選択することで始まる。
先方のパソコンがネット上にあるかどうか、こちら側から探すことができる。「受話器」のアイコンをクリックすると、先方のパソコンのスピーカーから電話の呼出し音が鳴る。
初めて繋がった時、DJ金太郎は聞きなれない呼出し音でびっくりしたらしい。ちなみにぱそ次郎のユーザ名は「pasojiro」です。Skypeインストール後にお試しのお相手をしますので、お気軽にコールして下さい。(2008年:現在このアカウントはありません)

今回の実験では、パソコンとパソコンでの通話のみを行ったが、「スカイプアウトクレジット」を利用するとパソコンから普通の電話に直接ダイヤルできるようになる。
第一印象として、先ずはその音質の良さにびっくりする。一般電話だと肉声とは違って聞こえることがあるけど、Skypeは音楽CDでボーカルを聞いたような印象。IP電話や一般電話以上の通話品質ではないかと思った。
しかし、両手を挙げて歓迎という物かと言えば、それには個人差がありそうだ。難を言うとふたりの話し声が重なった時に音声が途切れる感じがある。
インターネット使用料は払っているのだから、無料という言葉も正しくない。日ごろからインターネットはつなぎっぱなしの環境に居るとか、ソフト開発などでネットにどっぷり浸かっている人には「お手軽&簡単」でも、そうではない人の方が多いのではと思う。
Skypeは、全世界のユーザーを対象にしているので、中文環境のパソコンにも簡単にインストールできて、中国でも人気のソフトとなっている。
日本ではライブドア社から販売されていて、ソフトとハンドセットがパッケージで購入できる。この商品を買えばサポートも期待できる。
(ご注意:ぱそ次郎の会社とSkypeの関係はなく、サポートはできません)
【参考文献】
日経コミュニケーション 2004年12月15日号 無料のIP電話ソフト「Skype」
日経NETWORK 2005年 1月号 「Skype」の振る舞いを知る
「Skype」の公式WEBサイト http://web.skype.com/home.ja.html
ぱそ次郎今月の技術用語 音声符号化速度を最適化する技術
Skypeは、通話相手との通話状態に応じて、音声符号化速度を24k~128kビットの間で自動的に切り替えができるようだ。帯域の状況に応じて、24kビット/秒から12824kビット/秒の符号化方式を選んで音質をコントロールしている。その他の音質向上のための技術パケットの揺らぎを吸収するバッファの最適化 エコー・キャンセラーなどの独自のノウハウを導入して、他のIP電話を超える音質を実現している。
(この記事の1年後には、30万画素のWEB カメラで動画で話せるようになり、2008年には、デュアルコアプロセッサのPCが普通となり、高画質な200万画素のカメラを使った会話ができるまでになっている。Skypeは2008年も健在)
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